カジノに関する作法やマナーを要チェック

日本人の感覚では分かりにくいですが、海外のカジノは貴族の社交場のような上品さが漂っているところも多いです。
アジアは庶民的なところも多いですが、欧米に関してはドレスコードが必要なところもあるぐらいです。
したがって、訪れる予定があるなら、あらかじめグレードを確認しておくことも重要です。
最低限の作法や礼儀をわきまえていないと、マナー違反と見なされてペナルティが課せられる恐れもあります。
そうなると、せっかくの娯楽が悲しい体験に変わってしまうので注意しましょう。
とはいえ、それほどシビアな規則が存在するわけではありません。
むしろ常識といえる範疇のものが多いので、この機会にしっかり覚えておくと良いでしょう。
前述のドレスコードもその一つであり、これを守っていないと中に入れてもらえない可能性が高いです。
現地では常識になっており、公式ホームページでは紹介されていないケースもあります。
この場合は宿泊先のロビーなどで質問してみると良いでしょう。
たいていのカジノは近隣のホテルと親しくしており、宿泊客用の優待券を提供しているケースもあります。
それどころか提携していたり、同じ企業グループに属しているケースもあるのです。
したがって、この類の質問にはスムーズに応えてもらえる見込みがあります。
場合によっては、ドレスコードにふさわしい衣装を貸してもらえるかもしれません。
少なくとも、そういった衣装を販売している店の情報は教えてもらえるでしょう。
しかし、最も現実的な対策は、あらかじめフォーマルな衣装を持参しておくことです。
そうすれば、ほとんどのドレスコードに対応できるようになります。
カジュアルな衣服と1セットずつ用意しておくだけで十分です。
リゾート地の場合はカジュアルなほうが好まれる場合もあります。
南国の店舗にはアロハシャツで訪れる人もいますし、サンダルを履いている人も珍しくありません。
一方、前述のようなグレードの高い施設では、やはり門前払いされてしまう可能性が高いです。
なるべく露出が少ないコーディネートを心がけてください。
カジノの所在地によって、マナーの土台になる常識は大きく変わるため、日本人ならではの先入観や固定観念は大敵です。
衣装だけでなく、持ち物に関するマナーも軽視してはいけません。
たとえば、大きなカバンを持ち込むことを禁止しているケースも見受けられます。
盗難に利用することや危険物を入れていることが懸念されるからです。
そのため、基本的にはポシェットのような体積が少ないものを用意し、入れるのは貴重品だけでに留めておきましょう。
怪しいと判断されたら、内容物を検査されることもありえます。
相手の判断次第で没収されるリスクもあるので要注意です。
特に賭けをするテーブルの近くに持っていくのは良くありません。
カードを不正に入れ替える手口があり、それに利用しようとしていると見なされやすいです。
また、没収の対象になりやすいグッズとしてカメラが挙げられます。
それを理解せずに観光気分で撮影していると、たいていの場合はすぐ声をかけられるでしょう。
注意するだけで済む場合もありますが、目の前でデータを消すように要求されることもあるのです。
最悪のケースとして、没収されたうえに戻ってこないような事態も見受けられます。
こうなると、他の観光スポットで撮った写真や動画も台無しになってしまいます。
そのようなリスクを回避したいなら、カジノにカメラを持って入るのは控えることが大事です。
どうしても持参したいなら、その前に許可を取るなどの配慮が必要になります。
その他の基本的なマナーとして、テーブルに物を置かないことが挙げられます。
煙草やスマートフォンのような小物でも、不正を狙ったアイテムと見なされかねません。
実際にそれらを使って悪事を働く人もいるからです。
両手をテーブルの下に隠した状態にすることも禁止です。
疑わしいと感じられる要素をできるだけ排除してください。
他の人のチップが積まれており、それが今にも崩れそうなシチュエーションを想像しましょう。
親切心からそれを支えようとして、思わず手を伸ばしてしまうこともあるでしょう。
この時点でチップを盗もうとしていると判断され、警備員に連行されることも十分にありえます。
正しい行いを優先するのではなく、余計な行動を避けることが正解です。
日本人ならではの思いやりが裏目に出やすいことを理解しましょう。
理想的なのは現地の人に細かくレクチャーを受けておくことです。
以前は難しい状況でしたが、現代はSNSを使って誰でも気軽に尋ねられます。
現地の日本人のアカウントを探して、丁寧に挨拶したうえで教えてもらうと良いでしょう。
以上のように、現地に行かなくてもマナーを学ぶ方法はあります。
とはいえ、やはり日本よりも現地で聞くほうが細かなニュアンスまで分かりやすいです。
上記のような時間も計画に組み込んでおきましょう。